謎の中華エアガン【HK4】 (唯一の商品化モデル?)

【謎の中華ガン・HK4】

(かつて「 家具は村内八王子」だったハードオフ八王子大和田店

 

2月中旬の月曜日、オタクダーはハードオフ八王子大和田店を訪れた。

4Fホビー売り場にて、フィギアなどを一通り物色した後、

最も奥のエアーガン売り場にて、見慣れないブツを発見…

【なんだこれ?】

ガラスケースの奥にあって暗くて良く見えない小型ハンドガン

店員さんを呼んでケースから出して貰い手に取ると



【HK4】とスライドに刻印が…

うん待てよ?

これってレアじゃない?

これのエアガンって確か無かったんじゃない?

頑住吉のガレキくらいしか無かったんじゃない?

 

…まあそう言う訳で
【速攻で買って帰宅した!】

 

 

【ヘッケラー&コッホ製・HK4とは?】

【HK4】はドイツのヘッケラー&コッホ社が1967年に開発し
1968年~84年まで製造していたオートピストル(自動拳銃)で
同社における最初期のオートピストル(自動拳銃)でもある。

モデル名の由来は、銃身、リコイルスプリング、マガジンの交換で
(22LR)(25ACP)(32ACP)(380ACP)の4種類の口径に
使用変更出来るところから来ている。

基本設計は、マウザー社のHscを参考にしているというか
ぶっちゃけ完全なリファインモデル。

作動はシンプルブローバックで、トリガーはダブルアクション。
スライドはプレススチール製で、フレームはアルミ合金製。

スライド左側後部にあるセフティは、HSc同様に出コッキング式ではない。

ファイアリングピンをハンマーが接触しない位置に移動させると共に、
ピンが前進しないようロックする仕組みとなっている。

また自動の安全装置として、マガジン未装填時にトリガーをロックする
マガジンセイフティと、ディスコネクターセイフティが組み込まれている。

…大体そんな感じ、そしてこのモデル

エアガンもガスガンも製品化された物を

今迄見たことが無いモデルだったのだ…

少なくともオタクダー的にはね

 

 

 

【話は戻ってエアガンの実物は…】

店員さんに促され謎のエアガンを手に取った

オタクダーの最初の印象は…

【うわっ軽っる!・薄っす!】

 

如何にも中華ガンっぽいチープで軽い

エアコッキングのハンドガン!

そしてスライド右側に大きく刻まれた…

残念過ぎる【MADE IN CHINA】の刻印!

(個人的にカッコイイと思うスライド右側にチャイナの刻印は残念過ぎた…)

 

 

でもまあ最悪スライドの刻印はパテで埋めて

キャロムのブラック辺りで塗装する手もあるしなあ…



(エアガンスミスの頼もしい味方!キャロムショットスプレー)

 

とか考えて、気を取り直しながら

これまたチープで【POWER DEVICE】とか

意味不明のシールの張ってあるサイレンサーを

クルクル回して外してみた。

(意味不明のシールが張られたサイレンサー)

予想通り…全くもってサイレンサーの機能を有していない

プラスチックの筒だったが…

モチロン落胆も驚嘆もオタクダーの胸には去来しない

【中華ガンとは元来こういうものだからな!】

さて本体側を見てみると…
(バレル(銃身)の内側にネジが有るのはかなりのプラス要因)

【おおっ!インナーバレル側にネジが切ってある!】

これはかなりの評価ポイント!
スライドから飛び出す形で延長された
アウターバレルに雄ネジが切ってあるのは
元のデザインが崩れたりして
かなりガッカリするのでこれは良い!
そして…サイレンサーを外したHK4は…

ウンウン!いいじゃないか!

やっぱり小型拳銃には
サイレンサーなんか似合わないよ!
この方が絶対にカッコイイ!
でもまあオタクダーも
「人殺してこい」って
話になったら迷わず
サイレンサー装着するけどね…

【機能と性能は?】

ひたすらチープな中華ガン【HK4】ですが
購入して持ち帰り
こやつの機能や性能はどの様なものか?
早速検証してみることにした!
オラ段々ワクワクしてきたぞ!

【まずバレルは…】

見た目にスカスカと言う訳じゃないけれど
覗いてみるとプラバレルっぽいので
あまり期待は出来ない感じ…
因みにスライドの左右はネジを強く締めても
隙間が出来る仕様だった…

大丈夫か?(これリコイルスプリング飛び出さん?)

(それにしても相変わらずバリが多く張り合わせも悪い中華ガン…)

セーフティは完全にダミーだった…

そして他の場所にも安全装置に当たる機能は無かった…

商品として大丈夫なのかコレ?(ASGK基準的に)

さらにハンマーも完全なダミーでした…

因みにスライドもフレームも全体的に
左右パーツがピッタリとくっ付いていなくて
ネジから遠い部分に隙間が出来ている…

大丈夫か?(耐久性的に)

マガジンはフルサイズで

装弾数はちょうど10発!

総プラ製だけれど、マガジンはしっかりとした
強度がある感じで、実射時も確実な装填が出来ていた!

【HK4の実射性能は?】

まずはスライドを引いてコッキング
思ったよりも引きが重いが…
引けないと言う事も無く
ピストンがカチッとシアーに
引っかかる感じで…意外にも悪くない!

【実射】

結論から言うと

思ったよりも遥かにパワーは有った!

ホップが無い割には10メートル以上は
勢いよくBB弾が飛んで行く

【グルーピング】

10メートルぐらい飛ぶと
突然下に弧を描いて落ちる…
何発売っても同じ軌道なので
これは仕様だと思う(つーか仕様だった)
軌道が下に落ちる前のグルーピングは
まあまあ…精密射撃とかを期待してはいけない
5m先のジュース缶なら狙える?
程度のシロモノ…

【スライドを分解して外してみる】

スライドは前後2つのネジを外せば
簡単に左右分離して外せたが…
インナーバレルをタイトなものに交換して
自作のホップチャンバーを組み込もうとか
思って分解を試みたら…

アウターバレルの分割部が接着してあって

バレル交換もチャンバー改良も行えない…

残念過ぎる仕様だった…

(アウターバレルが接着使用でインナーバレルもチャンバーも弄れない…)

【ピストン周り】

ピストンヘッドが割とタイトで
怪しげな茶色いアブラがべっとりと
付着しているので、シリンダーの気密状態は
かなり高かった!
これが見た目以上のパワーの秘密だと思う!

【油を拭いてグリースを塗布】

まあオタクダーは中華製のグリースを
全く信じていないので…
茶色いアブラは全て拭き取って
エーゼット製のシリコングリースを
適量塗布してシリンダーに組み込んだ!
実射した結果は…
少しだけパワーが安定したかな?
程度でしたが…
まあグリースが中華製よりも
遥かに劣化しないという保険!
…と考えれば…充分に有意義だと思う。

【結論】

まあ期待しないで1000円代で購入出来るなら
また買いたいと思う一品ではありました。
【HK4】がブローバックでもエアーコッキングでも
フィクスドガスガンでも製品化されていない
現状を思えば、まあ充分に貴重かなと…
特にオタクダーはP9とか古いHKのハンドガン
が大好きなので、例えマルイのエアコキハンドガンの
半分以下のクオリティでも充分に満足できました。

【おまけ・H&K‐P9】

これもヘッケラー&コッホ社の初期のオートピストル(自動拳銃)で
P9(写真はP9s)でオタクダーの大好きな拳銃の一つ。
こいつは本来ならG3などアサルトライフルなどに採用されている
ローラーディレイドロッキング式の拳銃なのだ!
凄く豪華なシステムを組み込んだ拳銃なのでコストが高く
日の目を見なかったけれど…素晴らしいモデルなのだ!
因みに1980年代にファルコントーイからエアーコッキングガンが
プッシュコッキングカート式で発売されていて(ケースレスもあった)
(これはカートレスモデル)

オタクダーは今でもコレを探しているので、

見かけた人が居たら是非教えて欲しいのだ!

 

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