麻生太郎は財務省に逆らえない 主義も教養も捨て 給付金10万円を否定しなければならない理由

【10万円くれるのくれないの?】

【一体何時くれるの?】

【え?くれないの?何で?】

【麻生さん何であんな意地悪言うの?】

日本中の様々な人の心の中には

定額給付金10万円の第二回配布について

色んな疑問や気持ちが有ると思うので

今回の記事ではその理由や結論に関して

サカっと要点だけを掻い摘んで詳細は自分で調べよう

…と言う人も多いと思うので先にオチだけを列挙しておきます



オタクダー的にはその後の記事も読んで貰いたいのですが…

まあ要するに

 

  • 身内から自殺者を出しても庇ってくれた財務省に逆らえない

  • 麻生グループ(100社以上)を国税局から守る為、財務省に逆らえない

  • 後継者の息子、麻生将豊の政界での将来を人質に取られ、財務省に逆らえない

  終
制作・著作
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ⓃⒽⓀ

 

…まあ身も蓋も無いけど大体そういう事

でも以下の本編も出来れば読んでほしい

 

【本当に人を試したかったら権力を与えてみることだ】

リンカーン権力について残した名言ですが

麻生太郎はこの悪い例としての代表の一人だ

 

麻生太郎が80歳を超えた今、

そしてその現状と地位を鑑みれば

真逆の変節と揶揄される昨今の発言こそが

処世術としての正解なのか?

再び放漫財政を唱えると抹殺されるのか?

財務省に人質でも取られているのか?

なぜ彼は国民の敵とも思える存在に変貌したのか?

今回オタクダーは、その辺りを語る事にする。

 

 

【麻生太郎の変節】

麻生太郎は野党時代

円建て国債の安全性を的確に理解し

様々な貨幣論にも一定以上の精通をした上で

緊縮財政を批判し財政出動を主張していた。

円建ての、しかも94%を日本人が買っている国債が

日本国民の借金であるはずが無いし

そもそも、国民個人と国家の借金とは根底から意味が違う

デフレの現状で100兆円の国債を発行したところで

問題のあるインフレなど起きない

と普通に言ってた上に

民間の需要が落ち込んだ時は国債を発行し財政出動するしかない

そうも言って憚らなかった。

しかし2021年1月22日には麻生太郎財務相は記者会見で、

昨年の緊急事態宣言発令時に実施した国民一律に現金10万円を配った

「特別定額給付金」の再支給を求める声について

定額給付金は政府の借金(国債)でやっている。

後世の借金をさらに増やすのか?

と再支給を明確に否定した。

税金で定額給付金の支給を行うという発想が

「間違っている」と強調したのだ。

麻生太郎はこれら一連の自己の発言が

その如くが

全て間違っていて真実でない事を

認識しているはずだ。

それは前述した彼の過去の発言や

麻生内閣での経済方針からも明らかだ。

 

【ではこの変節はどうして起きたのか?】

麻生内閣は2008年(平成20年)

第91代内閣総理大臣福田康夫の辞任と

内閣総辞職を機に発足し

第92代内閣総理大臣となった

麻生太郎率いる内閣は

平成20~21年度にかけ

景気対策の3段ロケットと等と称し

【安心実現のための緊急総合対策】に11.5兆円

【生活対策】に27兆円

【生活防衛のための緊急対策】に37兆円

平成21年度には

【経済危機対策】に15,7兆円

合計75兆円の補正予算で

経済対策に挑んだ。

 

結果として景気対策として有効だったのは…

定額給付金2兆円のみ(マクロ経済学的には)

だけだったとは言え

麻生太郎は政府主導で

積極的な景気刺激を試みていた。

 

これはつまり

リーマンショックから国民を守る為

財務省の絶対正義である

【プライマリーバランスの黒字化】を

無視したという事なのだ

そして当然コレが…

財務省の逆鱗に触れた!

財務省は政治家個人の思想信条や方針で

勝手に自分の財布に手を入れる者を許さない

例えそれが内閣総理大臣でも例外ではなかったのだ。

財務省は自民党議員も野党議員も使って

マスコミを使っての世論誘導も使って

その他ありとあらゆる手を使ってでも麻生内閣を攻撃した。

 

これが後の世に言う

【麻生降ろし】である。

 

結果、自民党は衆議院選挙に大敗し

麻生太郎は政権交代と言う最悪の形で退任させられた。

この経験で麻生太郎はどう思っただろうか?

財務省は本当に恐ろしい

逆らったら派閥どころか

政治生命も地元の麻生グループも

跡取りの息子の将来も全部潰される!

二度と逆らわないようにしよう

そう思ったのではないのだろうか?

何れにしろ彼の心中には

財務省への絶対的な恐怖が焼き付いたのは

予想するだに無理も無い話だ。

 

志公会の憂鬱

麻生太郎が率いる

志公会(麻生派)は2017年

三木派以来の伝統派閥である山東派を吸収合併して

自民党内第2の派閥に躍り出た。

しかし現状、派内に後継者が存在せず

派閥そのものが存続の危機にさらされている。

派閥内には、河野(洋平・元衆院議長)グループ時代以来の

麻生太郎側近である森英介元法相が会長代理を、

           (森英介元法相)

 

松本純元国家公安委員長が事務局長を務めるが、

         (松本純元国家公安委員長)

 

この二人のいずれもが総裁候補どころか、

派閥領袖への意欲をも持ち合わせず

何よりも資金力を持ち合わせていない。

自らに近い4人の議員と供に

同派に加わった甘利明の存在もまた

派内内ではいまだ食客に近く

浮いた存在のままで、

当然人望も薄い状態だ。

それでは麻生太郎にとって「兄貴分」だった

河野洋平氏の長男・河野太郎氏ではどうか?

            (河野太郎元外相)

 

震災後に反原発を主張するなど自民党内で

「異端児」「変人」と見られてきた一方、

外相に抜擢され活躍して以来、

一躍「将来の総裁候補」と

見做されるようになった河野太郎だが、

麻生太郎としては、政敵である菅義偉が、

神奈川県連つながりで太郎氏を可愛がり、

総裁候補として推す意向を隠さない事が面白くない。

一方、多くの麻生派幹部は

【鈴木善幸元首相の長男】で、

麻生氏の義弟にあたる

【鈴木俊一】元五輪担当相を

          (鈴木俊一元五輪担当相)

 

派閥の後継者にすることを

考えているようだが

それも消極的な次善策に過ぎず

巨大に見える派閥も、

四分五裂の危険性を孕む

砂上の楼閣と化しているのだ。

 

【地元福岡での保守分裂危機】

麻生太郎は2019年夏の参院選において

改選議席が3つに増えた福岡選挙区から

自民党から二人を擁立すると主張した。

しかし、麻生派幹部でもある甘利明自民党選対委員長が

公明党の佐藤茂樹選対委員長と会談し

「自民党は福岡選挙区で公認候補を

松山政司1人に絞る」

「後一人は公明党新人に推薦を出す」

と正式に約束し、公表したのだ。

(甘利明自民党選対委員長)

 

また麻生太郎は2018年、九州・沖縄の創価学会のトップである

山本武・主任副会長に対し、

「参院福岡選挙区は、自民党から2人擁立したい」

との考えを伝え、理解を求めていた。

公明党の新人候補を当選させる為には、

保守票の取り込みが必須になり

自民党から2人立てば公明党の苦戦は必至だった。

これに対し創価学会の山本武主任副会は激怒した!

創価学会・山本武主任副会はかつて

創価学会に批判的な姿勢をとっていた山﨑拓氏を

「土下座させた男」として、恐れられた大物だ。

現在の創価学会を実質的に動かす8人の主任副会長のうち、

ただひとり地方組織から選ばれている大物なのだ。

その山本武が、自民党の甘利選対委員長と直に接触し、

もし自民党が福岡で2人立てるようなことがあれば、

九州・沖縄各県で自民候補への推薦を一切出さない!

と宣告したのだ。

これに対し甘利明は

「私の責任で福岡の公認候補は1人に絞る」と約束した。

これはつまり結果的に、志高会幹部の甘利氏が、

学会と組んで麻生太郎を裏切ったという形になる。

 

 

 

更に2021年4月の福岡県知事選

 

麻生氏は現在2期目の小川洋知事について、

(小川洋知事)

 

「次の選挙で小川を必ず交代させる」

と周辺に繰り返してきた。

しかし本来8年前の県知事選で

麻生内閣で内閣広報官も務めた

経産官僚の小川洋を擁立し当選させたのは、

他ならぬ麻生氏だった。

しかし、保守分裂選挙となった2016年の衆院福岡6区補欠選挙で、

麻生氏が直々に頼んだ応援演説を小川洋が「無断欠席」した。

それ以来、両者の関係は悪化。

麻生氏は「次の選挙で、小川洋も終わりだ」と

「小川下ろし」を規定路線と考えてきた。

ころが昨年末から、麻生氏の思惑とは全てが逆になった。

自民党福岡県連は選対委員会で、

県知事選の候補者公募に応じた3人を面接し、

元厚生労働官僚の武内和久を推薦候補とすることを決めた。

(武内和久氏)

 

実は麻生太郎は、昨年の早い時期から

「小川にかわる次の候補者は武内和久」

と内々に決めていた。

一方、小川洋知事は麻生氏と争っても立候補する意向を固め、

福岡県を訪れた菅義偉官房長官に

「不退転の決意で知事選に臨む」と伝えた。

この動きに県連関係者は

「麻生氏と犬猿の仲である菅氏に支援を求めるなんて」

「完全に麻生氏への宣戦布告だ」

と漏らしていた。

これらの動きに対し

公明党は沈黙を守っていたが

前出の創価学会・山本武は12020年末、

「麻生氏の私怨だけを理由に降ろすなどあり得ない」

「特に失点もない現職知事を、小川知事を支援する」

と明言し、これを受けた小川洋知事も、意を強く固めた。

麻生氏に近い地元財界人は、この事態について

「麻生太郎は自民党が良い候補者を出せば公明党も乗ってくる」

「そうなれば小川知事も自ら出馬を断念すると思っていたようだ」

と漏らしていたという。

因みに自民党本部が1月112日からの3日間に行った世論調査では、

小川支持が57%に対して、武内支持はわずか11%

地元での風向きも、麻生太郎には厳しいのが現実のようだ。

 

 

 

【跡取り息子と麻生グループへの不安】

(麻生将豊氏)

 

麻生氏の長男の将豊氏(麻生商事社長)は2020年、

地元・飯塚の青年会議所理事長に就任し、後継の準備を整えた。

麻生夫人である千賀子夫人(元総理大臣・鈴木善幸氏の三女で義祖父が吉田茂、

義妹には皇族の寬仁親王妃信子様がおいでの超サラブレッド)も

(麻生千賀子夫人)

 

後援会も、将豊氏を早く国政に出して

キャリアを積ませたいとの意向が強い。

だが麻生太郎はもう1期後にその椅子を息子に譲りたい

息子の政界進出を御膳立てをする為に

もう少しの時間が欲しいのだろう。

それが未だ副総理を続ける大きな理由の一つの筈だ。

故に身内から引退を求められる前に

早期解散させて選挙に出たい。

そんな感じではないだろうか?

 

【巨大な麻生グループ】

麻生グループは、1872年(明治5年)

創業者 麻生太吉 が目尾(しゃかのお)御用炭山を採掘し

石炭産業に着手した事に始まる。

初期の麻生は、筑豊・北部九州を基盤に成長した。

明治・大正・昭和初期と筑豊有数の炭鉱主として、

石炭の他に銀行、電力、鉄道、病院、セメント事業など

幅広く事業展開。

戦後は、石炭からセメント事業に転換し

様々な事業展開で、多角的な経済参画を行った。

セメント及び生コン製造販売事業の他、

民間病院(飯塚病院)や総合専門学校(麻生塾)

人材派遣関連事業、コンピュータ・ソフト開発関連事業、

建設・商社関連事業、地域開発関連事業、環境関連事業など

100社以上の企業を有する

九州を代表する企業グループだ。

主な企業だけでも下記に渡る。

 

一族の権力を根幹に育て上げたこの巨大な企業グループ

叩けば埃の出る法人も数多有ろうと言う感想の全てが

貧者の邪推とは…言い切れるだろうか?

例えば麻生セメントは

シリアでISISなどのテロ組織に金銭を支払っていた

スイスとフランスの合弁セメント大手、

ラファージュホルシム社との合弁会社だとか…

おっと!こんな時間に来客か…?

 

…さて…前述した全てを踏まえた上で

麻生太郎の立場で考えて見るに…

これらの企業が

財務省に睨まれればタダでは済まないのではないか?

隙の多い派閥を今バラバラにされたら?

政界デビューした息子を

第2の麻生降ろしのターゲットにされたら?

そう考えた時

地盤も不安定で派閥も瓦解寸前

息子も親族会社も人質に取られ

老い先も短い麻生太郎が…

財務省の意向に逆らえるだろうかどうかは

火を見るよりも明らかなのではないか?

そう思って行動しても無理はない。



180度の変節を口にしてでも

麻生太郎には守るべきものが有るのだから…

 

そりゃオタクダーでも

これは流石に財務省のロボット…

いやスピーカーに徹するしかないか?

と理解は出来る…理解は出来るが…

…が…しかし…

 

 

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