今酒ハクノ・酒クズ系VTuberにどん底からのブランディングとマネタイズを学べ!

【酒クズ系VTuber今酒ハクノ】

「カネ!名声!滅びよ人類!」

と言う強烈な前口上で配信を始める…

酒カス系VTuber・今酒ハクノ

彼女はその姿形からだけでも充分以上の異彩を放つ。

【実年齢を無視した可愛い姿】

【アイドル以上に浮世離れしたコスチューム】

がデフォルトのVTuber業界で

シワとクマのある目つきの悪い三白眼と

くすんだ緑色のタンクトップ姿と言う

疲れた30代後半の中年女性…

これはどう考えても普通ではない

動物や怪物、極端に醜い姿形に振った訳でもなく

あくまで等身大のままに

何となくエロスを醸し出す

近所に住む工場勤務の中年女性と言う

微妙過ぎるデザインとポジション…

繰り返すがオタクダー的に言って

これはやはりVTuber業界では普通ではない。

 

一方、彼女の配信内容は?

安酒のレビュー・麻雀・マニアックな映画レビュー・ラップバトル等

多岐には渡るが、その本領は

ストロングゼロを中心とした

安酒と底辺つまみのレビューだ。



 

今酒ハクノはストロングゼロでさえ

一定以上の条件を満たした高級品と唱え

安いが不味すぎると評判の

イオン系のプライベートブランド

【トップバリュー】や

福岡県のディスカウントストア

【トライアル】のプライベートブランド

が販売するジャンク酒を始め

次々と底辺ブランド商品の安酒を

ユニークで分かり易く

何よりも的確に説明・検証してゆく。

「安酒には安いつまみが合うんだよ!」と言う矜持の下に

それに見合ったコンビニ底辺つまみをレビューし

時にはそれを手作りすもする。

語り口も女優志望で劇団に在籍していた

経験則からの活舌の良さで絶品だ。

そして

  • 「こんなミートボールカリオストロの城でしか見た事ねえ」
  • 「ミートボールと言うかひき肉の鎌足」
  • 「酸っぱいレモン味のガムに入っとる酸味パウダーの味」
  • 「廃村で肝試しして地蔵壊したら一緒に行った友達が死に始めた気持ち」
  • 「これを飲まなければ喧嘩した事ないラッパーが俺裏社会見て来たから!とかイキがるのと一緒」
  • 「実写版映画のデビルマンに文句を言えるのは映画館行って見てきた奴だけ…と言う味」
  • 「ストゼロが悪友ならこいつはヤバい親戚」

等…往々にオタク的で、また洒脱な言葉選びと引用が見事!

そしてそれらの言葉をラップ調の韻で

テンポ良く次々と紡いでゆく。

更には時折キラリと光る知性と教養。

彼女の配信を見てその話術の見事さに

一発で虜になった人も多いはずだ。

 

 

【今酒ハクノの経歴】

 

今酒ハクノは【TOPPA】でのインタビューで

生い立ちから劇団活動~その挫折と

雀荘勤務・工場勤務までの経緯を

比較的詳細に語っている。

 

生い立ちに関しては

  • 今酒ハクノ : 198X年9月3日、デキ婚生まれ。
  • 私のママはクソババアにいつも虐められていて、結婚とはカスなのだなと思いながら幼少期を過ごしました。
  • 年の離れた妹がいるが、二人共コミュニケーション能力が欠如しており「私達は人間ではない」と思っていた。
  • テレビに出る俳優やお笑い芸人、声優等の話し方を真似することで、何とか人間に近づこうとしていた。

と毒々しい語り口調で説明している。

 

その後に関しては

  • 学生時代は演劇をしていました。
  • 結局演劇と酒をやり過ぎて一年留年した。
  • 卒業後も定職につかず、アルバイトを転々としながら演劇を続けていました。
  • 当時付き合っていた彼氏が一緒に演劇をやっていた別の女に寝取られた。
  • そんな状況でも劇団内に私の味方がほとんどいなかった。
  • 表現者にはカスしかいないなぁと思いながら結局演劇を辞めました。
  • その結果、職歴も無い酒浸りがだけが残った、みたいな感じ。

等と他人事のように訥々と経歴を語っている。

 

その後、流されるように工場勤務で無意味な人生を送っていた

彼女であったが、心の片隅には【表現者で居たい】という気持ちが

くすぶり続けていたようだ。

 

【インタビューで彼女は】

演劇を辞めて後、工場でベルトコンベアの上を流れる弁当に

総菜載せる非正規労働してたんですけど、

やっぱどこかに「表現で食いたい」って思いがあったんですよね。

そんな時にVTuberって概念を知ったんですね。

これならいけるかもしれんと。

特に影響受けたのは

月ノ美兎さん・鈴鹿詩子さん・マシーナリーとも子さんです。

月ノ美兎

鈴鹿詩子

 

マシーナリーとも子

Vtuberって可愛いムーブができる若い女の子しかできないんだと思ってたんですけど、

要するにコンテンツが面白いかどうかが肝心なんだな、って気付かされて。

そこからは衝動的に準備をして、あとは流れで。

と述懐している。

 

 

【今酒ハクノのブランディング】

今酒ハクノは実に考え抜いたブランディングを行ったと

オタクダーは分析している。

彼女はコンセプトとしてはまず

【自分は酒芸人】

【動画にメッセージは込めない】

そう決めている。

成る程、演劇の夢破れた工場勤務の中年女性が

安酒を煽り時にラップを口ずさむ…

実に分かり易くリアルな立ち位置だ。

 

【初期の配信活動に関して】

  • 高いソフトは必要ない。
  • 稼いでるYouTuberさんが呼吸のように行ってることをそのままやる。
  • 今は娯楽が多様化していて、5秒再生して面白くない動画は閉じられる。
  • 短い時間でどれだけ面白い情報を詰め込めるかを意識する。
  • ただ、内容もしっかり詰まっていないとすぐに飽きられる。

上記の様に、かなりしっかりとした考えとコンセプトを

今酒ハクノは意識した上でⅤTuber活動を始めたようだ。

 

演劇や音楽活動を目指した20代で挫折し

雀荘他、様々な底辺バイトを経て

現在は工場勤務をする中年女性。

この設定ならば、相当なミスをしない限り

メインターゲットである底辺酒飲みの

ルサンチマンを刺激する事は無いだろう。

しかも実際にそうであるのだから(?)

リアルに底辺の生活や金銭を始めとする

様々な感覚の共有も出来るはずである。

ターゲットの心情や日常に寄り添える事は

非常に大きなアドバンテージだと

オタクダーも思うし感心した。

 

【活動開始】

今酒ハクノは前述のコンセプトに沿い

近年における安酒の代表である

【ストロングゼロ】の各種商品を

手始めに、安酒のレビューを開始した。

工場勤務に疲れ帰宅した中年女性が

安酒を飲みながら

底辺酒屑勢が共有する価値観(?)で

分かり易く的確に安酒の解説をする。

演劇仕込みで活舌の良いハスキーボイス

マニアックかつオタク的で

しかし分かり易く的確な

商品の本質を正確に貫くレビューは

面白いだけでなく

想像以上のレベルで商品の本質を突いた。

結果、彼女の配信に魅了された人々は

次々と彼女のチャンネルに登録した。

今酒ハクノの配信は

面白いだけで得なく

充分に有用だったことも大きかった。

オタクダーも彼女の配信を見て

「安酒にもこんなにピンキリが有るのか?」

「安酒への依存にもこれ程のグラデーションが有るのか?」

と感動を禁じ得なかった。

 

【安酒には安いつまみ】

今酒ハクノには

「安い酒には安いつまみ」

と言う矜持が有る。

彼女はそれを

各社コンビニや

イオン等のショッピングセンターに

求め、時に自作もする。

そしてそれを安酒同様に

面白的確なレビューで紹介し

安酒で胃に流し込む。

この辺りでチャンネル登録者や視聴者に

変化が起きたはずだ。

【今酒ハクノの配信って参考になるな!】

【今度あの酒とつまみ買うか?】

【やっぱあの酒ダメなんだ…買うの止めよう】

そう言った感想が配信動画のコメント欄に

散見し始めるのに、さほど時間はかからなかった。

 

【挫折と絶望と底辺労働のエピソード】

 

今酒ハクノは同時に

  • 20代に劇団に所属し
  • 他の劇団員に恋人を寝取られ
  • 絶望し表現者への夢を捨て
  • 自暴自棄になり
  • 違法営業を行う雀荘で働き
  • その後も底辺バイトを転々とし
  • 30代になって工場で単純労働をする

と言うような底辺エピソードを

配信内で詳らかに開示して見せた。

オタクダー的に言わせてもらえれば

これは

メインターゲットである

酒屑底辺に対する的確なブランディングだ

これが真実の吐露か?

ビジネス底辺の演出か?

オタクダーには解らない

(今回の調査ではそこまでのファクトに迫れなかった)

しかし、彼女のターゲット達にそれが有効であった事は

2020年1月現在の登録者

(約10万人)と言う結果が

見事に証明していると思う。

 

【安酒屑たちの信頼を得た今酒ハクノ】

こうして安酒や安つまみの新製品が発売される度に

今酒ハクノチャンネルの登録者たちは

彼女のレビューを大きな判断材料にするようになった。

【そして法人案件をゲットした今酒ハクノ】

10万人に迫る登録者を誇る今酒ハクノの

その影響力は既に、様々な人々にとって

無視できない存在の領域に入っていた筈だ。

そして当然次に

彼女に注目せざるを得なくなったのが

安酒やつまみを製造販売するメーカーや

その関連を扱うメディアだ

そして恐らく彼女の狙い通り

今酒ハクノには企業案件(仕事)の依頼が届き始めた。

レビューやライターとしての依頼を

着実にこなし、徐々に階段を上る今酒ハクノ。

  • 挫折~底辺の過去を詳細に分析し
  • その有用性とアドバンテージを抽出し
  • 有効なターゲットに向け効率よく自己を発信し
  • 築き上げたブランド力で企業案件をゲットする。

 

たった一人で

工場での単純作業の日常の中で

ブランディング~マネタイズまで

ここまでの流れを2年足らずで成し遂げた事は

オタクダー的には驚嘆に値する。

今酒ハクノは絶望し失った20代を

詳細かつ客観に徹したな自己分析から始め

より正解氏に近い道を模索し

それらを確実に実行して

見事に取り戻したのだ。

 

そして今酒ハクノはその他の夢も次々と回収する

 

 

【ラッパーとしての今酒ハクノ

今酒ハクノのラップが注目されたのは

2019年の12月

【木風公子 VS 今酒ハクノ】

からではない有ろうか?

初陣とはいえ、両者ともに

少なくとも視聴者への満足度は充分な仕上がりで

あったことは間違いない。

おおよその感想としては

木風公子は

今酒ハクノの楽曲のサンプリングをベースにして

今酒ハクノの動画をチェックし、スペクトが込められていた。

「フローも変化がねぇし」 と言い放ち、

自らのフローは身軽で変幻自在で軽やかに

2小節毎に乗り方を変えていた。

今酒ハクノのハスキーヴォイスをdisりつつ、

対照的なお嬢様言葉を駆使して

小節にピッタリ収めず後ろの小節にずら手法。

一方、今酒ハクノは

disを受け止めた上でアンサーを返す。

「そんなの当たり前の事しか言えんのか 」

「ツインテとアナルよりゆるふわなディス」と返す。

フローの軽快さ・バリエーションは少ないものの、

木風公子とは対称的な、リズムキープと硬い韻を武器に戦っている

と言う様な印象で

両者の登録者・フォロワーも満足させた。

 

【津軽ねぷこVS 今酒ハクノ】

更に2020年12月に配信された

このラップバトルも、既に7万の視聴回数を超えている。

地元を背負って立つ津軽ねぷこ。

「もう嫌なんだよ食えねえ才能が増えるのはカネカネカネ」

としがらみを背負う今酒ハクノの覚悟。

ディスり合うラップバトルの中に光るリスペクト

結果として

この企画で数字の伸び悩んでいた【津軽ねぷこ】を

引き上げたのは間違いなく【今酒ハクノ】だ。

この流れはしばらく続くだろう。

今後、今酒ハクノが更に多くのVチューバーと

ラップバトルを繰り広げる事は間違いない筈だ。

彼女はこうしてまた一つ、自分の夢を叶えたのだ。

 

オリジナル曲【篝火】

2020年、今酒ハクノは

あくまのゴートとのコラボで

オリジナル曲【篝火】を発表した。

(作曲・あくまのゴート)

滅びゆく世界で今日も生き残った

今酒ハクノがまるで

悪魔と一緒に人類への想いを歌っている…

そんな妄想にしんみり浸れる名曲だと

オタクダーは個人的に思う。

今酒ハクノの曲は概ね順調に評判を呼び

【前科3犯VTuber・懲役太郎】

とのコラボ曲にも参加している。

この調子であれば近い将来、

今酒ハクノは自分のオリジナル曲をまとめ

EP(Extended Play)を出したいという夢も

きっと叶えるだろう。

 

【今酒ハクノの人柄】

動画イントロで

「カネ!名声!滅びよ人類!」

と叫ぶ今酒ハクノ

この衝撃的なキャッチフレーズを

彼女は何故叫ぶのか?

今酒ハクノは



  • 私に人格を一切期待してほしくない
  • 【滅びよ人類】は、要するに反出生主義の考え方
  • 我々の代を最後に人類は生殖をやめて滅びて欲しい
  • 【カネ 名声】は自分の目標。
  • 誰の為でもなく、有名になってカネが欲しい
  • だからVTuberやってるんですよ。

インタビューでそう強弁している。

しかし彼女は一方で

「才能のある奴が金が無いだけで腐っていくのをもう見たくねえ」

と叫んだりもする。

だからオタクダーは思うのだ

それが最も彼女の機嫌を損なう感想であると

そう確信しながらも…なお思うのだ

今酒ハクノは不器用で仲間思いの

偽悪者なのではないか?…と

 

 

【どん底から這い上がった底辺の女神】

一度は諦めた人生を逆転させた今酒ハクノ

例え落ちぶれた時間からも得るものは有る。

潰えた夢も、積み上げたスキルも

まだその一部は残っている。

自分の出来る事を分析把握し

現状と市場に目を光らせ分析把握し

自分に出来る事、自分にしか出来ない事を

自分に残された幾つかの能力や手段を組み合わせ

シュミレーションしプログラム化し

ある程度のスケジュールを決め

それを確実に実行する事で

どんなに悲惨な状態からも

人生を諦めず逆転に向かえる事が可能であると

自己実現により証明した今酒ハクノは

我等底辺の目前に舞い降り

希望を示してくれた女神ではないか?

オタクダーにはそう思えてならないのだ

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